【9月のツボ☆夏の疲れをいたわり、秋の乾燥に備えよう~ 肺兪・列缺・三陰交~】

9月は、まだ暑さが残る日もありますが、少しずつ朝晩が涼しくなり、秋の気配を感じ始める季節です。
夏の暑さでたくさん汗をかいたり、冷房の中で過ごしたり、冷たいものを摂る機会が多かったりと、身体には思っている以上に夏の疲れが残っていることもあります。
さらに、秋に向かって空気が乾燥してくると、
「咳が出やすい」
「喉がイガイガする」
「鼻水や鼻づまりが気になる」
「なんとなく疲れが取れない」
「季節の変わり目に体調を崩しやすい」
といった変化を感じることも。
子どもは自分の身体の変化をうまく言葉で伝えられないこともあるので、いつもより疲れている、機嫌が悪い、食欲がない、鼻や喉の調子が気になるなど、日々のちょっとした様子にも目を向けてあげたいですね。
中医学では「秋は肺をいたわる季節」
中医学の「五行」の考え方では、秋は「肺」と深い関係がある季節です。
ここでいう「肺」は、西洋医学でいう呼吸器としての肺だけを指すものではありません。
中医学では、肺は「気」を全身に巡らせ、呼吸をつかさどるほか、鼻や喉、皮膚などとも深く関係すると考えます。
そして秋に気をつけたいのが、乾燥による「燥邪(そうじゃ)」。
燥邪は身体の潤いを消耗させやすいため、秋になると喉や鼻、皮膚などに乾燥による不調が現れやすくなると考えられています。
また9月は、秋のケアだけでなく、夏に消耗した身体をいたわることも大切な時期です。
そこで今回は、
「肺兪(はいゆ)」
「列缺(れっけつ)」
「三陰交(さんいんこう)」
の3つをご紹介します。
揉み方
基本的に、子どもへのツボ揉みは写真のように3本の指を使い やさしく揉みこむようにしてください。
3本指で揉めない場合は親指でも構いませんが、大人のように強く痛く押さないように気を付けてください。
ツボの取り方
指〇本は本人の指で測ります。子どもの指で測ってください。
ツボの位置
① 肺兪(はいゆ)
「肺を整え、呼吸器のケアにおすすめのツボ」
肺兪は、中医学でいう「肺」の働きを整えるために用いられる代表的なツボのひとつです。
咳や鼻水・鼻づまりなど、呼吸器に関わる不調のケアや、季節の変わり目の体調管理に取り入れられます。

ツボの位置
背中の上部、背骨から左右に指2本分ほど外側へ離れた、肩甲骨の真ん中あたりの高さを目安にします。
お子さんの場合、ツボを一点だけ正確に刺激しようとしなくても大丈夫です。
肩甲骨の間あたりに手のひらを当てて、温めるようにやさしくさすってあげるのもおすすめです。

こんな時にオススメ
・咳が気になる
・鼻水や鼻づまりがある
・風邪をひきやすい
・季節の変わり目の体調管理に
・呼吸器を健やかに保ちたい時
② 列缺(れっけつ)
「喉や鼻をいたわり、乾燥ケアにおすすめのツボ」
列缺は、肺につながる「肺経(はいけい)」にあるツボです。
咳や喉の痛み・違和感、鼻水や鼻づまりなど、肺・喉・鼻に関わる不調のケアに用いられます。
空気が乾燥し始める秋のホームケアにも取り入れやすいツボです。

ツボの位置
手首の親指側。
手首の関節の横じわから、親指側に指2本分ほど肘側へ進んだ、骨のくぼみを目安にします。
強く押し込む必要はありません。心地よいと感じる程度の力で、やさしく触れたり刺激したりしましょう。

こんな時にオススメ
・喉がイガイガする
・咳が気になる
・鼻水や鼻づまりがある
・喉や鼻の乾燥が気になる
・風邪のひき始めのケアに
③ 三陰交(さんいんこう)
「疲れをいたわり、身体のバランスを整えるツボ」
三陰交は、その名前の通り、「肝・脾・腎」の3つの陰経が交わるツボです。
冷え、むくみ、疲れ、胃腸の不調など、幅広いケアに用いられています。
夏の暑さによる疲れに加え、冷房や冷たい飲み物・食べ物などで身体が冷えていたり、胃腸が疲れていたりする時にも取り入れたいツボです。

ツボの位置
足の内側。
内くるぶしの一番高いところから指4本分ほど上、すねの骨の後ろ側にあります。
お子さんには強く押さず、指でやさしく触れたり、周辺をゆっくりさすったりしてあげましょう。

こんな時にオススメ
・疲れが残っている
・身体が冷えている
・足のむくみやだるさが気になる
・胃腸の調子が気になる
・季節の変わり目で身体がすっきりしない時
ツボマッサージというと、「不調がある時にするもの」と思われるかもしれません。
でも、EduQの親子マッサージで大切にしているのは、ツボを刺激することだけではなく、親子でやさしく触れ合うこと。
「今日はちょっと疲れているかな?」
「手が冷たいね」
「ここ気持ちいい?」
そんなふうに身体に触れることで、言葉だけでは気づかなかった子どもの様子を感じ取れることもあります。
特に季節の変わり目は、身体だけでなく心も揺らぎやすい時期。
毎日完璧にする必要はありません。
お風呂上がりや寝る前などに、手のひらでやさしく触れるだけでもOKです。
肺兪で秋に影響を受けやすい「肺」をいたわる。
列缺で喉や鼻の乾燥をケアする。
三陰交で夏の疲れをいたわり、身体のバランスを整える。
9月は、そんな季節に合わせた3つのツボを親子のホームケアに取り入れてみてください。
温かい手で触れる時間が、子どもの身体をいたわるだけでなく、親子がほっと安心できるコミュニケーションの時間にもつながっていきます。
お子さんへのマッサージは各地のインストラクターの教室でお伝えしています。
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